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海の方へ

海辺の老舗旅館に宿泊し、会席料理に舌鼓。新鮮な食材に繊細な味付け。国際的に見れば格安の料金。外人が数多く泊まっているのも納得。

餃子関連の報道を見聞きするにつけ、日本での農業の復興のいいチャンスではないか、と考える。

母校サッカー部誌への原稿を書き上げる。出来上がりが楽しみだ。

村上春樹著『海辺のカフカ(上)』(新潮文庫)上野景平著『化学反応はなぜおこるか』(講談社ブルーバックス)を読んだ。久しぶりの村上春樹小説。自分自身がかなり変化しているので、どこまで楽しめるか不安であり、楽しみでもある。久方ぶりの化学のお勉強を楽しむ。年をとる事の効用。

# by sauce-teru | 2008-02-29 22:27 | 日々雑感

飛べ!動け!

辛酸なめ子著『ほとばしる副作用』(文春文庫Plus)、『消費セラピー』(集英社文庫)読了。はじめてのなめ子体験。同世代の才能。ヌメヌメ。

お呼びがかかればどこへでも飛んで行きます。お役に立ちますコグマです。全日空でどこまでも。

ユニコーン・スピッツ・サニーデイ・ブーム・オリラブ・スチャダラ、全部ボクの青春です。

# by sauce-teru | 2008-02-16 12:15 | 日々雑感

やけのやん八

土曜日の東京は大雪。去年オープンした中華料理店へ。中国人のシェフを5,6人抱えるこのレストランでは、現代風にアレンジされた極上中華が庶民的値段で堪能できる。普段は長い行列のできるこの店も雪のせいで、今日は客が少ない。オーナー夫妻と話してみると、もともと青果店経営で、半分は自分のグルメ趣味で始めたそうだ。シェフたちは北京のホテルから引き抜いてきたということだ。新鮮な野菜を使った料理はどれを頼んでも最高の味だ。店のデコレーションは凝っていて、白中心のおしゃれなインテリアと照明。大雪の中ライトアップされた光景はまるで映画のようだ。こんな奇跡のようなレストランにめぐり合えた自分の幸せを思う。願わくば、このレストランがこの地に長くあらんことを。

久しぶりのANA。ガラガラの機体の中を明らかに過剰な数のスチュワーデスたちが往来する。エコノミーの機内食に驚き、最新の機器で映画を観ていると、なんとシャンパンが配られ始めた。攻勢をかける全日空。勝負に出たのだろう。

暁星の林さんの言葉。僕らはこの人に泣きたくなるくらい走らされたものだけど、きっと林さんはわかっていたんだろう。いまでは厳しく鍛えてくれたことに感謝している。すべてわかっていたんだろう、この人には。

再びコクテール堂に赴き、コーヒー豆を大量購入。そなえよつねに。

# by sauce-teru | 2008-02-12 17:07 | 日々雑感

対称性人類学

中沢新一著『対称性人類学』(講談社選書メチエ)は衝撃だった。今後、人文・社会科学を統合しうる極めて重要な書物で古典となる可能性を持った、近年稀に見る日本発のオリジナルな研究だ。私たちに馴染み深い、国家・権力・資本主義経済・科学などといったものが非対称性あるいはアリストテレス原理に由来することを明らかにしている。つまり、こういった非対称性の思考が現れるまでは部分=全体とか人間と動物の一体性とか自分と他者の一体性といったものが普遍的に存在したのだが、アリストテレス原理はこうしたものを否定する。私たちが住む世界はこうした非対称性によって抑圧されているとする。著者はこうしたアイデアを表現するために数学の(無限)集合論や超準解析の手法に訴える。レヴィ・ストロースの神話や構造人類学もフロイトの無意識もバタイユもこれで全部包括的に扱っている。また、こうした思考は仏教哲学、特に華厳経の思想で発展させられていることも述べられてある。私はこの本を読んで今まで自分の中にくすぶっていたいろんなことが氷解したような感覚を持った。この方面の研究は端緒についたところだろうし、またこれは中沢氏のライフワークのひとつになるだろう。たぶん氏の研究は何十年も前からこの対称性人類学というものに向かっていたのだろう。衝撃の一冊。

# by sauce-teru | 2008-02-01 08:09 | 日々雑感

うれしいな!

僕は今から8年位前に圧力鍋を買った。スイスのKuhn Rikonというメーカーのもので料理初心者の僕にとっては結構大きな買い物だった。これでいろんな料理をつくって重宝していたんだけれども1年ちょっと前から鍋のふたにかぶせるプラスチック部分を失くしてしまっていて、これが無いと蒸気がもろに上に上がってきて、まあ不便だったんだけどタオルを代用したりしていたわけだ。今日ひょんなことで、もしかしたらパーツだけ売っているかも、と思い立ち、調べてみるとやっぱり売っていたわけだ。僕はもちろん即買いして、これでまだまだこの圧力鍋をつかえるぞ!と思ってとても幸せな気分になった。一流のモノというのは値段は張るかもしれないが、その代わりケアさえすれば末永くつかえるものだ。僕の圧力鍋も随分古いものだけど、まだパーツが簡単に手に入るようになっていて、このKuhn Rikonなるヨーロッパの会社にこの「一流ネス」を見たということだ。こういうことは本当に僕を幸福にしてくれる。僕が学んでいる経済学のいう純粋な「交換」にはない「贈与」がここには確実に存在しているのだ。

# by sauce-teru | 2008-01-31 10:55 | 日々雑感