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豆を煮る

最近は、乾燥した豆を一晩水につけ、それを中火でゆっくり煮る、ということをしている。なんということはない料理の基本のひとつだが、いままではめんどくさがってやったことがなかった。調理・料理法には長年の人間の知恵が詰まっている。質のいい栄養を効率よく摂れるように、こんな豆の食べ方を編み出したんだろう。というわけで伝統的な日本の食文化に少し目覚めたからというわけでもないが、日本産の海苔を大量注文した。どんな味なのか楽しみだ。

佐高信著『現代を読む』(岩波新書)を読んだ。著者おすすめのノンフィクション100冊の紹介。レベルの高いノンフィクションというのは、ちょっとした宝物のようなものだが、その数は多くはない。この本の中で呼んでみたい作品をたくさんみつけた。しかし問題なのは、そのほとんどが絶版になっていることか。図書館か古本屋でみつけられればいいなあ。

# by sauce-teru | 2007-12-12 13:38 | 日々雑感

忙しいコグマ

師走に入り忙しい日々が続く。こなす仕事はたくさんあるし、ほかにやりたいことがいろいろたくさんある。読みたい本も無数にある。

佐伯啓思著『「欲望」と資本主義』(講談社現代新書)という重要な本を読んだ。僕たちの世界には、生活最低限度以上の「過剰」があって、資本主義はそれを消費するメカニズムで、時代とともにその形態を変えてきた、と言った話。この本が1993年に出版されていることに驚く。何たる慧眼よ。

# by sauce-teru | 2007-12-11 16:06 | 日々雑感

NHK BSスペシャル『リサ・ランドール 異次元への招待』を観る。気鋭の女性理論物理学者の日本訪問記。何でも、僕らの住んでいるのは、5次元の世界の中にある3次元の膜みたいなものでそこからは出られないらしい。この理論によると重力が「異常」に弱いことが説明できるという。僕は、幼い頃に科学に惹きつけられるという経験を持たなかったんだけど、それはそれでよかったのかもしれない。職業としての科学者にはならなかったけど、アマチュア愛好家としてマニアックな楽しみ方をしているし、たまには、自分の研究のアイデアを得ることもある。あと、どうやら日本の物理のレベルはかなり高いらしい。虚栄心を剥ぎ取って、ライバルたちと切磋琢磨しながら、新たな知見を得ていく。こんな幸せな経験を僕もこれからしていこう。

今日は、久しぶりに、Bill Evans New Jazz Conceptionsを聴いていた。僕の体にますます沁みこんでくる演奏だ。たぶんビル・エバンスはいろんなものをなくしたし、僕もたくさんのものを喪失してきた。でも、それが生きるということで、なんにも悔いることは無いんだ、と思う。それにしても、リバーサイド4部作は奇跡的だ。僕の持つ小さな宝石たちだ。

# by sauce-teru | 2007-12-10 15:08 | 日々雑感

走ること

村上春樹著『走ることについて語るときに僕の語ること』(文藝春秋)を一気に読んだ。僕は、大学生の頃に村上春樹に夢中になった。彼が刊行したものはほとんど読んできた。最近は、僕は僕自身のオリジナルな人生を少しずつ築き始めるようになって、村上氏の作品を少し距離を置いて読むようになった。それでも、僕は相変わらず氏へのレスペクトを抱き続けている。

どうやら村上氏が走っているのは、小説を書くためのようだ。芸術をやるには体力がいる。フィジカルな体力と創造が大いに相関している、ということをはっきり書いてくれているから、そして学術研究だって芸術のようなものだと思うから、僕も体力の涵養に努めよう。村上氏は33歳の時に本格的に走り始めたそうだ。僕も、今年から走り始めた。走る楽しさ・気持ちよさを思い出した。思えば中学生の頃、部活で皇居の周りを走ったのが、僕が走る楽しさを知ったときだった。あれからずいぶん時が経ったが、今にして思うのは、僕は生来マイペースで走ることが好きなんだろう、ということだ。とにかく、僕はしばらくは走り続けるだろう。

# by sauce-teru | 2007-12-10 01:21 | 日々雑感

Matter and Anti-Matter

村山斉教授(UCバークレー)による子供たちのための講演Physics is for kids BBQ at Aspen Center for Physics(Google Video)を観た。面白かった。。。僕も子供の頃にこんな理科教育を受けたかったなあ。あと、やっぱり一流の科学者が懸命に説明してくれると、それはもう理解度とかぜんぜん違うんだよね。

先日、かなり寒い日があって、はじめてLLBeanのアンダーウェアをはいて、その上からズボンを身につけた。そうしたら、体があまり冷えなかったので驚いた。その後、ジョギング時にも同じようにしてみたら、やっぱり体が冷えなくてよかった。もっと前からやってればよかった。

網野善彦著『蒙古襲来(下)』(小学館ライブラリー)を読んだ。鎌倉時代後期のいろいろなことについて記述。特に、裁判制度や政治の動きに詳しい。差別や天皇などに関するいわゆる網野史学の萌芽も見られる。

# by sauce-teru | 2007-12-09 12:36 | 日々雑感