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落ち葉と餃子

降り積もった落ち葉を踏みしめて行く。一年のうちある決まった短い間しかできないこと。今年もこれができたことを幸せに思う。今までなんでもないと思ってきたことに幸福を感じる。僕も少しは成長したんだろう。少しだけ虚栄心を剥ぎ取って新しい自分を見つける。そうやって、僕は成熟していくのかもしれない。

今夜、生まれて初めて餃子をつくった。そのおいしさに感動した。優れた料理と言うのは発明なのであって、人々はそこから喜びを得てきたのだ。

ふと国立駅前の懐かしい情景が浮かんできた。心の静けさを楽しみながら、夜は更けていく。

# by sauce-teru | 2007-11-28 13:01 | 日々雑感

記録しておきたい言葉 日本の科学者

月田承一郎教授(京大)

「凡人に必要なのは勉強」

「君らは、天才じゃあないだろう。凡人だろう。凡人が科学の上でオリジナリティーと呼ばれるものを発揮する道は一つしかない。まず、学部の学生の間に、徹底的に系統だった教科書的知識を勉強しなさい。その体系の上に何かユニークな真実をいくらか積み上げることができれば、、それが凡人がつくり出せる最高のオリジナリティーだ。最新の論文に左右されちゃあいけない。論文は、本質的な問題で人がやっていないところを見つけ出すぐらいの気持ちで気持ちでよい」

僕は、人間みな「天才」派だけど、貴重なアドバイスにめぐりあった。感謝感謝。

(本人用メモ:ライナス・ポーリング『化学結合論入門』、L.F.フィーザー、M.フィーザー『最新有機化学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』(丸善 1971年)

# by sauce-teru | 2007-11-26 15:22 | 日々雑感

記録しておきたい言葉 日本の発明家

田中久重の言葉

「知識は失敗より学ぶ。事を成就するには、志があり、忍耐があり、
 勇気があり、失敗があり、その後に、成就があるのである」

# by sauce-teru | 2007-11-26 15:11 | 日々雑感

日本の化学者と生物学者たち

白川英樹著『化学に魅せられて』(岩波新書)を読む。化学者の持つ好奇心・情熱が伝わってきた。科学の研究の内容を、専門外の自分でもなんとなくは理解できるまで大衆化してくれる日本の出版文化に感謝!これは、江戸時代くらいからの大衆文化に起源を持つのだろうか。または、大正時代の円本あたりか。
(本人用メモ:ポリアセチレン、パイ電子、チグラー・ナッタ触媒、仄聞ソクブン、キッテル固体物理学)

井川洋二編『ロマンチックな科学者』(羊土社)も読む。世界的に著名な日本の生物学者たちのエッセイ。大きな夢・志・情熱・タフさ、などを感じた。やはり学者はこうでなくっちゃ、と思った次第。こうしたものを読むと、やはり経済学の世界は少し俗っぽいのかなとも思う。もちろん、それは経済学という学問分野の性格にもよるのだろうけど。
(本人用メモ:フラー・オールブライト、J.B.S,ハルデーン)

僕自身のフィーリングはサイエンティストのそれに近いのかもとも思う。でも、ライフスタイルとか交友関係は完全に文系ノリノリ系なんだよね。まあ、人生すごく楽しいからこれでOK。感謝感謝。

# by sauce-teru | 2007-11-25 15:29 | 日々雑感

日本史を知る

網野善彦著『蒙古襲来(上)』(小学館ライブラリー)を読む。元寇のことだけでなく、その当時の状況を著者の想像や推定を交えながら、かなり詳しく記述している。世間のこの本に対する評価はすこぶる高い。僕は、高校の時に日本史を選択して、また、日本史の一般向けの本もかなり読んできたから、日本史に関する理解には少し自信があった。しかし、この本を読んでわかったのは、自分が鎌倉時代のことをほとんど知らなかった、ということだ。教科書の字面だけを見ていたんだなあ、としみじみ思うというか、唖然とした。ひとつには、鎌倉時代の研究がすぐれて発展している、ということもあるだろう。また、歴史教育の難しさということもあるだろう。自分の無学がわかった、ということだけでも、自分が進化している証左なんだろうから、よしとしよう。政治や経済に対する理解が深まったから、この本の面白みがわかったんだろう。これからも、日本史を知り、理解していきたい。

# by sauce-teru | 2007-11-24 12:55 | 日々雑感